お子さんのいる方なら必ずと言っていいほど経験する、PTAの役員決め。
強制ではありませんが、役員決めのある春はドキドキしますね。
わたしは、息子の幼稚園年長さん進級時に
『卒園対策準備委員会』の役員を経験しました。

略して卒対です
新型コロナウイルス感染症が初めて流行りだした時期に、幼稚園役員の中でもっとも過酷と言われている役員になってしまいました。
感染予防対策のため、話し合いをすることも、みんなで作業することも難しい。
そんな中、どうやって準備を進めていったのかをまとめました。ぜひ参考にしてくださいね。
卒園対策準備委員会とは
卒園式は、幼稚園や保育園を終了するときに行われる儀式です。先生主催で園児たちの成長を喜び、新たな門出をお祝いします。
一方、卒園式後に行われる『謝恩会』は保護者主催となり、卒園対策準備委員会は計画・準備・開催する役目です。

園によって呼称はさまざま
謝恩会は保護者と卒園児たちが主催で、お世話になった先生たちに感謝の気持ちを込めて催される会です。
卒園対策準備委員会(以後卒対)は、謝恩会を開催するにあたって保護者の代表となり、会費を集めたり卒園記念品などの準備をします。
例年の謝恩会
卒園式後、先生と卒園児が教室で別れを惜しんでいる間、保護者一丸となってテーブルセッティングや余興などの準備を始めます。
1.卒園児・保護者着席
2.来賓・先生方入場
3.挨拶(来賓など)
4.会食
5.保護者による余興
6.卒園児による余興
7.先生方へ花束・記念品贈呈
8.園長先生の挨拶
9.先生方退場
片付けまで含めると、帰宅は夕方になります。卒園式の感動に浸る間もなく、保護者は大急ぎで準備をします。
強制参加ではありませんが、ほとんどの家庭が参加しますね。
余興の披露など保護者にはキツイ時間ではありますが、子どもたちは楽しんでいるようです。
もし不参加だと、あとでお友達と思い出を語れなかったり、寂しい思いをすることも。
ここは、保護者ががんばるしかありません。

なんでおまえ来なかったんだよー
とかね
コロナ禍での謝恩会
ただ今回は事情が違います。
息子の卒園式は感染症が流行りだして、ちょうど1年が経った頃の予定です。通常保育に戻っても行動制限は残り、行事は延期や中止に。
謝恩会は、無事開催することができるのでしょうか。

先生や保護者の方の意見を参考にしながら、開催できることを信じて謝恩会の準備をすすめました
謝恩会の準備
役員決定があってから、すぐに緊急事態宣言が発令され、幼稚園が約2ヶ月間休園となってしまいました。
本来、卒対委員の本格的な活動は、夏休み後からはじまります。
連絡や話し合いはSNS
幼稚園が休園になってしまったので、集まることはできません。早速役員同士でグループLINEを作り、話し合いはその中で。
卒対役員の経験者が2人いたので、話し合いはわりとスムーズにできました。しかしグループLINEの中でも、返事をくれる人もいれば完全スルーする人もいてモヤモヤ。

返事くらいくれてもいいのにね
グループLINEってむずかしい
基本的には主に専業主婦の役員が平日動き、日中お仕事をしている役員はサポートにまわることになりました。
卒園準備費の集金
緊急事態宣言がとけた後、幼稚園は通常通りの保育がはじまりました。
この時点では、まだ卒園式や謝恩会ができるのか決まっていません。
とりあえず例年通り卒園準備費を集め、もし謝恩会が開催されなければ、返金の対応をすることに。

園側が集金をするのかと思っていたのですが、謝恩会の主催は保護者なので卒対がお金を集めます
・卒園アルバム代
・卒園文集代
・『先生』『園児』記念品代
・先生へ似顔絵プレゼント材料費
・会食費
・雑費

園児一人につき25000円集金

けっこう高いけどお金を用意しておくよう事前にお知らせをもらっています
集金袋を作成するため、専業主婦組が幼稚園に集まりましたが、アルコール消毒と換気、そして密にならないようにと神経をつかいます。
作成した集金袋を園児に渡し保護者からお金を預かり、集計して卒対委員会の会計係が専用口座に入金。諸々の支払いはここから出します。

会計係だったので、大金を卒園間近まで預かっていて緊張しました
買い物はネット通販orひとり
集金袋を作成した後は、来賓や先生方に渡す招待状の材料や記念品の買い物、会食の献立決めと試食などがあります。
外に出るしかない用事ばかりですね。

人と接しないようにするのは
むずかしいね
卒園記念品は園長先生と電車で、東京の問屋さんまで買い物に行くのがお決まり。
しかし、これは避けたい。
県外への移動になります。

茨城⇔東京
園長先生が『実際に品物をみたい』とこだわりのある人で、ぎりぎりまで東京に行きたがっていました。なんとか説得し、今回はネットショップで購入。

変なところで揉めたんだね
作業は主に在宅で
頻繁に集まることができないので、招待状や似顔絵作り、卒園文集の製本などは基本的に在宅での作業になります。
ひとりが買い出しに行ってPTA室に材料を置き、一人ずつ取りに来てもらい家で作業。
作業が終わったらまたPTA室に置きにくる、という流れを繰り返しなんとか準備ができました。
顔を見ないとダメだと感じた時
SNSのやり取りだけだと、どうしてもまとまらない時があります。
それまで親交のなかった人たちが役員となり、顔も見えない中で心を通わせるのはなかなか難しいことです。
もともと物言いがきつい人なのか、メールが素っ気ないだけなのか。文章だけのやりとりだけでは限界がありますよね。

性格もよく知らないまま
休園で会えなくなったし
メールのやり取りが、ケンカをしてるように見えるときも。(本人たちは意見を言い合っているだけ)
そんな時は感染対策に十分気を付けて、集合することがありました。
顔を見ないと伝わらないこともあります。
最終的に決まったこと
謝恩会を開催
1年後、感染症も多少落ち着いてきたこともあり、卒園式が開催されることになりました。
ただし参加できるのは保護者ひとりのみ。
納得できない保護者の方から意見はあったようですが、園長先生もぎりぎりまで悩み決定したようです。

幼稚園最後のわが子の大事な式に
家族で参加したいという気持ちは
わかります
卒園式を行うので『謝恩会』ももちろん開催します。
来賓は招待しない
県外から来る来賓の方も多かったので、一律で招待しないことにしました。
会食は無しに
マスクを外さなければならない会食は、行わない事に。
その代わり『軽食・赤飯・ケーキ・お菓子・ジュース』をお土産にして、持ち帰れるようにしました。引き出物スタイルですね。
余興も無しに
例年は会食の合間に、保護者や園児による余興が催されていたのですが、こちらも省略。
本来であれば夏休み後から保護者は幼稚園に集まり、ホールで歌やダンスの練習を重ねます。しかし今回は密になってしまうので、集まって練習することができませんでした。

子どもたちは余興がなくても
十分楽しんでいましたよ!
時間は短縮
密になる時間をなるべく減らすため、今回は『会食・余興』を省略しました。
先生方から卒園児への最後の挨拶は、教室で。
保護者代表の挨拶も省略。
結果的に、謝恩会を2時間ほど短縮して開催することができました。
まとめ
1.卒園児と保護者着席
2.先生方入場
3.先生方へ花束・記念品贈呈
4.園長先生の挨拶
5.先生方退場

『役員』という言葉に不安を
持っている方はいますか?