茨城県古河市にある【古河公方公園】は、春の桃まつりが有名ですよね。
実は『大賀ハス』も、6月下旬~8月上旬に見頃をむかえ、多くの方が訪れます。
ただ大賀ハスは、花が開いていない時間帯があるのをご存知ですか?
今回は、朝ドラ『らんまん』ロケ地にもなった、古河公方公園も合わせてご紹介します。
ハスの観賞におすすめの時間帯
ハスの花の観賞は
午前7時~9時がおすすめ
夜明けとともに、優雅な花を咲かせるハス。
開花期間は6月下旬~8月上旬で、最盛期は7月中旬になります。
泥の中から美しい花を咲かせる姿に、古代の人々は極楽浄土を見たとか。
仏教では慈悲の象徴と
されているんですって
そんなハスの花の寿命はとても短く、たった4日で散ってしまいます。
- 1日目
早朝5時頃から開き始め、トックリ型に開いた後、8時頃から閉じ始める
- 2日目
深夜から開き始め、午前7時~9時頃に満開になり、昼頃に完全に閉じる
- 3日目
2日目と同じ。
ただ花が色あせ始め、閉じても半開状態 - 4日目
朝から花びらが一枚ずつ散り始め、昼頃にはすべて散り終える
開花するのは早朝で、見頃になるのが午前7時~9時頃。
そしてお昼頃には、花が閉じてしまいます。
午後に行くと、つぼみに戻ってしまうので
「まだ時期じゃないのでは?」
と勘違いされることも。
ですので、ハスの花の観賞にお出かけする場合は、午前中のうちに到着できるようにしましょう。
古河公方公園の大賀ハス
【古河公方公園】の大賀ハスは『古代ハス』ともよばれています。
昔、千葉市で約2000年前の地層から、ハスの実3個が発掘され、その内の1個が発芽に成功。
発掘にあたった、大賀一郎博士の名前をとって『大賀ハス』と名付けられたんですって。
古河公方公園の大賀ハスは、1975年に公園開設を記念して、千葉市から株分けされました。
その年の夏に花を咲かせて
話題になったんだって
現在では、約3000㎡のハス池一面に大賀ハスが広がり、開花時には鮮やかなピンクの花が咲き誇っています。
古河公方公園をご紹介
古河公方公園(古河総合公園)は、大賀ハスはもちろん、古河公方ゆかりの史跡など、四季を通じて自然と文化に触れられる公園です。
〈古河公方〉
鎌倉公方足利成氏が古河に移り、御所沼の岬に鴻巣御所を構えたことから『古河公方』とよばれるようになった。
自然景観を生かした公園として、2003年日本で初めてユネスコの『メリナ・メルクーリ国際賞』を受賞しました。
この賞は、世界の重要な文化景観の保護と管理を目的とした活動に対して、功績をたたえるものなんですって。
園内には、国や県の指定重要文化財である古民家の見学もできますよ。
開園時間 | 日の出~日の入り ※管理棟・野外ステージ 9:00~17:00 |
定休日 | なし ※管理棟・野外ステージ 12/28~1/4は休業 |
料金 | 入場無料 |
駐車場 | 700台 駐車料無料 ※桃まつり開催期間中は有料 |
公式サイト | 古河公方公園 |
古河公方公園駐車場
駐車場は広く、700台収容可能。
駐車場は、公園の正面入口まで左右にいくつか用意されています。
しかし正面入口より先の、駐車場にも停められますよ。
桃まつりの期間以外は
ほぼ停められます
古河公方公園管理棟
古河公方公園の管理棟は「茨城県天心記念五浦美術館」「牧野富太郎記念館」などを手がけた、建築家の内藤廣氏が設計。
風が吹き抜けて気持ちいいよ
管理棟はトイレや展示室、休憩室があり、広々としたエントランスとなっています。
建物の中心を通り、御所沼に流れているのは『二入川』というんですって。
古河公方公園はらんまんロケ地
2023年4月から放送されていた、朝ドラ『らんまん』は、植物学者である牧野富太郎の人生をモデルとした物語です。
この『らんまん』のロケ地として、古河公方公園が使用されました。
万太郎(神木隆之介)が池に落ちたシーンや、寿恵子(浜辺美波)との仲睦まじいシーンなど、ファンにはうれしい聖地となっています。
撮影場所は、古民家横の茶畑やホッツケ田の辺りらしいですよ。
管理棟で教えてくれるかも?
探してみてね
御所沼
『御所沼』は、管理棟のエントランスを抜けた先に広がっています。
沼の湖畔に、古河公方が御所(館)をかまえたことから『御所沼』となりました。
かつて沼は、公方館趾がある半島西端を中心とした、星の形をしていたそう。
そのため「星湖」ともよばれていました。
公園内の御所沼原や大賀蓮池、管理棟、正門前の駐車場も、沼の一部だったとか。
大きな星だったんだね
御所沼に伝わるお話しもあります
利根川が氾濫しかけたとき、かんどり様(香取神社の祭神)が、大男のダイダラボッチを呼び出し、洪水を押し戻してもらった。
そのときにできた足跡のひとつが『御所沼』になった
御所沼に浮かぶようにある東屋は『星湖釣殿』といいます。
軽食OKのカフェ「ジェラテリア」
古河公方公園内には、ガラス張りのカフェ『ジェラテリア』があります。
営業時間 | 11:00~16:00 |
定休日 | ・月曜日 (祝日の場合は翌日) ※天候により臨時休業有 ・年末年始 |
オープンは1998年
ガラス窓をスライドさせると、オープンカフェとなり、建物と景色が溶け込むようにデザインされているんですって。
軽食がいただけたり、桃にちなんだお土産が販売されています。
桃のソフトクリームは、お子さまにおすすめ(*^^*)
桃のかき氷もあったよ!
手ぶらでバーベキューもOK(※要予約)
このカフェテラスの前には『雪華園』という、公園全体を象徴する庭園があります。
人と自然の無限のからみ合いから生成される様子を、表現しているんですって。
カワセミ撮影スポット
カフェの横には、御所沼の許我岬があり、カワセミが生息しています。
カワセミは、その美しい外見から「水辺の宝石」「空飛ぶ宝石」といわれているんですって。
動きがメッチャ速い!
撮影スポットにもなっているようなので、お散歩の際はお静かに(*’▽’)
富士見塚
古河公方公園のランドマークになっている『富士見塚』
御所沼を復元したときの残土を、積み上げて造られました。
標高22mの塚は、渡良瀬川の堤防と同じ高さだそう。
富士山は見えなかった…
芝すべりのスポットとして、子どもたちに大人気なんですよ。
古河公方公園の遊具広場
富士見塚の裏には、子どもたちに人気のアスレチックがあります。
大人が見守れるよう、ベンチも設置済み。
公園内にはせせらぎがあり、ちょっとした水遊びができます。
お着替え持参必須です!
地下100mから汲み出しているせせらぎの水は、いつも14℃前後なんですって。
水を汲み出す、井戸も体験できます。
大きめの藤棚で休憩OK
レジャーシートやテントを広げて、ランチもいいですよね。
時間がゆったりと流れる公園です(*^^*)
天神橋
『天神橋』は、公方様の森にあった、小さな天神の祠にちなんで名付けられました。
森側のコンクリートで支えられた桁橋、広場側側のケーブルで吊られた斜張橋、両方にのりかかったシルバーの中央部分の、三つの構造を使って作られています。
実験的なデザインなんですって
公方様の森
三方を御所沼に囲まれる『公方様の森』は、散策路があり、夏でも涼しい森です。
秋の紅葉や、冬の雪景色など里山の雰囲気も楽しめますよ。
ここに館を構えたのが、鎌倉公方であった足利成氏(あしかがしげうじ)です。
1455年に、古河に移り住みました。
そこから「古河公方」とよばれ、約130年間も北関東に一大勢力を誇ったそう。
だから『公方様の森』なんだね
古河公方館趾の石碑の東西には、当時の御所沼の堀と土塁の名残があります。
クジャク小屋
古河公方公園には、幸福をもたらすクジャクが!
クジャクの数え方は、羽を広げた様子が扇子と似ていることから、『羽』ではなく『面』と数えるんですって。
鳥だけど1羽2羽じゃないんだね
『羽』でも間違いではないらしい
近くで見ると結構大きいので、迫力があります。
古河公方公園の桃まつり
3月下旬~4月上旬には『古河桃まつり』が開催され、園内では約1,700本の花桃が楽しめます。
6種類の花桃がお出迎え
第48回古河桃まつりが開催されます!
— 古河市 (@koga_city_ai) March 1, 2024
【期間】
3/16(土)〜3/31(日)
※3/16(土)は18:00より、開園イベントとして手筒花火の放揚及び打上花火🎆を行います。
【会場】
古河公方公園(古河市鴻巣399-1)
詳細はこちら⇩https://t.co/B0gw0OrH9l
ぜひご来場ください✨ pic.twitter.com/seqQCEUhxi
古河桃まつりは、江戸時代初期に、古河藩主の土井利勝が、領地に桃を植えさせたことから始まります。
領地では、燃料となる薪が少なかったとか。
家臣の子どもたちに、桃の種を拾い集めさせ、それを古河に送った土井利勝。
薪を用意するため、成長が早く、果実が食料にもなる桃を植えさせたんですね。
現在、古河公方公園にある桃は、花を観賞するための「花桃」です。
1975年の公園開園を機に、江戸時代を偲ばせる桃林を復活させました。
桃まつりの時期は、まさに桃源郷ですよ(*’▽’)
まとめ
ハスの花の観賞は、朝7時から9時がおすすめです。
遅くてもお昼前には、到着できるようにしましょう。
一年に一度、短い間のハスの花を、ぜひお楽しみくださいね。
古河公方公園は、大人も子どもも一日中遊べる公園です。
自然や歴史に触れてみませんか(*^^*)
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