2月・3月は確定申告の時期。
会社員であれば、会社で年末調整を行ってくれる所がほとんどですよね。
払い過ぎた税金が、まとめて戻ってくると心が弾みます。
しかし、会社にお勤めの場合も『医療費控除』の申告は自分でやらなくてはいけません。
わが家も前年度の医療費合計が10万円を超えたので、初めての医療費控除申告をしました。
一番大きかった医療費は、息子の『小児歯科矯正診療費』です。
しかし計算の結果、還付金は0円と!
なぜ?どうして?
なぜならわが家は年末調整の『住宅ローン控除』申告によって、すでに全額還付されていたからです!
・住宅ローン控除申告済
・e-Taxを使う
医療費控除の申告をする予定がある方は、確認してみてくださいね。
医療費控除とは
医療費控除を簡単に説明すると…
医療費控除とは医療費の支払いに応じた金額を所得から控除することで、所得税を減らせる制度です。
病院などへ支払った金額が、一定額を超えた場合(基本的には10万円)に、医療費控除の申告ができます。
本人や生計を一にする親族との合算も可能です。
ただ、超えた分の全額が還付金となるわけではありません。
詳しくは国税庁のホームページで確認してくださいね。
小児歯科矯正も対象になる
前年度は息子の小児歯科矯正の治療を始め、検査や治療費などで医療費が高額となりました。
1枚の領収書で10万円超え!
審美歯科(見た目を整えるのが目的)だと対象になりませんが、機能的な問題を解決するための歯列矯正は治療にあたり、医療費控除の対象となります。
息子の場合は、診断書に『反対咬合による咀嚼障害』と書いてありました。
いわゆる『受け口』ですね
歯医者の先生から『医療費控除の対象になるよ』と教えてもらっていたので、領収書を保管していました。
いくら戻ってくるかな~
e-Tax(電子申告)で医療費控除の申告書を作成
さて、年が明け確定申告の時期が近づいてきました。
初めての医療費控除の申告は『e-tax』を利用します。
e-Taxって?
e-Taxとは国税にかかる申告申請納税において、国税庁が運営しているオンラインサービスのことを指します。
正式名称は【国税電子申告・納税システム】
〈マイナンバーカード〉と〈マイナンバーカード読み取り対応のスマートフォンまたはICカードリーダライタ〉があれば、e-Taxを利用して自宅からでも申告・納税の手続きが行えます。
ICカードリーダライタ購入
マイナンバーカードを利用して申告をするため、ICカードリーダライタを購入。
最初のセットアップはパソコン初心者には時間がかかりましたが、順番にやっていけば大丈夫ですよ。
ICカードリーダライタはWindows対応とMac対応があるので、確認してから購入しましょう
両方対応できるものもあります!
医療費控除の申告書と明細書を作成
医療費控除を受けようとする場合、『申告書』と『医療費控除の明細書』が必要となります。
明細書(内訳)は領収書1枚ごとではなく、医療を受けた人・病院や薬局ごとにまとめて入力します。
先に計算しておくとラク
国税庁ホームページの「e-Tax確定申告書等作成コーナー」から作成していきます。
質問に答えて順番に入力していけば、自動で計算してくれるので便利ですね。
マイナポータルとの連携が
必要となります
還付金の欄が空欄?0円?
順調に入力・計算が終わり、最終確認の時に気が付きました。
わが家の納める税金は0円でOK。
しかし還付される税金の欄が空欄です。
あれ?還付される税金の欄が
空欄だぞ?
なんか間違えた?
画面を戻って確認するもミスはなし。
医療費控除の欄にも控除の対象となる金額が、きっちり記載されています。
還付金の欄が空欄になる理由
税務署から届いたお知らせを読んでも、検索サイトで調べてもやり方は間違っていませんでした。
ただ気になることがひとつ。
住宅ローン控除の文字が…
そう、わが家は数年前に住宅を購入したため、年末調整で住宅ローン控除の申告をしていました。
『住宅ローン控除』も『医療費控除』も所得税から清算されます。
そして住宅ローン控除の金額は、ローンの残高から計算します。
わが家は住宅ローンの残高がけっこうあったので、年末調整によって所得税がすでに減税されていたということですね…。
住宅ローンのみで所得税が
まるまる減税されていた!
ですので、医療費控除の計算をするべき所得税がありません。
控除するものがないということで
『空欄・0円』となりました。
素人にはわからないよー!
源泉徴収票のここを確認!
『医療費控除で還付されるお金があるかないか』を簡単に確認する方法は、源泉徴収票(上記の写真)の源泉徴収税額の欄、赤〇を確認してください。
ここが0円になっている場合は年末調整によって、すでに所得税の分は全額還付されています。
還付金0円・まとめ
源泉徴収税額の欄が0円だから、医療費控除の申告をしなくてもいいのか気になりますね。
これは、どちらでも構いません。
ただ所得税で清算しきれない分は、住民税で減税できる可能性があります。
追加で手続きはいりませんが、反映されるのは毎年6月頃になります。
計算が面倒なので今回はやらないw住民税のお知らせを待ちます!
【医療費控除の計算をしたのに還付されるお金の欄が空欄だったら】
・源泉徴収票の源泉徴収税額を確認
・源泉徴収税額の欄が0円なら、すでに年末調整によって清算されている
(わが家が0円だったのは住宅ローン控除を受けていたため)
・医療費控除の申告によって還付されるお金はない
還付金の欄が0円でもびっくりしないで!ちゃんと理由があるよ
医療費控除で戻ってくるお金を
楽しみにしてたんだけどな~
住宅ローン控除の申告をしている方は、ローン残高によっては減税の対象になるかもしれないので、医療費控除の申告はしてみてくださいね。
ただ申告したことで、領収書は5年間保管することが義務づけられます。
税務署から申告内容について、問い合わせがくる場合があるのでお気をつけを。
※2022年1月時点の情報です。
※この記事はプロモーションを含みます。