『ゴジラ-1.0』など、映画のロケ地として話題の『鹿島海軍航空隊跡』へ、親子で訪れました。
現在は公園として整備されていますが、戦争の歴史が残る貴重な場所です。
当時の様子を学べる資料が、充実しているんですよ。
ロケ地を訪れながら、平和や戦争について子どもと考える、良い機会にもなります(*’▽’)
今回は、茨城県美浦村にある『鹿島海軍航空隊跡』をご紹介しますね。

鹿島海軍航空隊跡ってどんな場所?

1938年(昭和13年)に、水上機の実習訓練施設として開設された『鹿島海軍航空隊』
戦争が終わると同時に、訓練施設としての役目も終えます。
その後は、東京医科歯科大学附属霞ヶ浦分院として、活用されてきました。
多くの人にとって重要な場所となりましたが、1997年(平成9年)に病院は閉院。
そして、現在の姿へと変わっていきました。
長い歴史の中で、さまざまな役割を果たしてきたこの場所は、今もその歴史を伝え続けています。
現在は大山湖畔公園の『鹿島海軍航空隊跡』として、2023年から運営が開始されました。
敷地面積は、なんと東京ドーム6個分!
ロケ地巡りとして楽しむことはもちろん、戦争を知らない世代でも、興味深く歴史を感じられます。
鹿島海軍航空隊跡は、当時の姿を残したままの、体験できるフィールドミュージアムなんですって。
鹿島海軍航空隊本庁舎跡

鹿島海軍航空隊本庁舎も、当時の面影を残したまま保存されています。
現在の壁の色はクリーム色ですが、もともとは迷彩柄だったとか。
周囲の環境に溶け込み、身を守れるよう工夫されていたんですね。

本庁舎の中に入ると、長い廊下があり、左右にいくつか部屋があります。
一般公開されている場所は、自由に見学OK。

2階は非公開でした
『ゴジラ-1.0』で使用された道具や色紙

本庁舎の中には、当時の様子が学べる資料が展示されています。
これまでに、映画やドラマのロケ地として、多くの作品が撮影されてきたんですって。
歴史の資料だけではなく、映画のポスターが展示されている部屋もありました(*^^*)

もちろん『ゴジラ-1.0』の展示も!
映画『映像研には手を出すな』の聖地巡礼ツアーなどでは、国内外から多くの観光客が訪れているんだとか。
ミュージックビデオの撮影も、増えてきたそうですよ。

この場所をもっと多くの人に
知ってもらえたらいいね!
時を止め残された空の遺跡

鹿島海軍航空隊跡にあった施設は、その役目を終えたあとも、当時の姿のまま残されています。
廃墟化が進んでいますが、戦争の跡を未来に伝えたいという想いから、保存や再生に取り組んでいるんですって。

過去にタイムスリップしそう(*’▽’)
鹿島海軍航空隊は、当時アジアで唯一、最先端の飛行船を整備できる施設でした。
リンドバーグ夫妻が訪れるなど、世界的に知られる航空基地としても有名だったそうです。
敷地がとても広く、有料エリアのほかに、ヘリポートや滑走台を見学できる、ウォークスルーエリアもありますよ。

霞ヶ浦のほとりにあるよ

カタパルトとは、軍艦から飛行機を発射するための装置で、飛行機をレールにのせ、火薬の力で飛ばします。
どんな風向きでも離陸できるため、練習には最適な場所だったんですって。

近くに第二駐車場があります
ガイドツアーでは一般公開されていない施設も見学OK

入園料だけで参加できるガイドツアーでは、一般公開されていない施設も見学できます。
事前に予約の必要はないので、時間になったら集合すればいいだけ。
なので、お子さんの急なトラブルも安心ですね。

トイレに行きたい!
ガイドツアーでは、当時の様子がわかるよう、プロジェクター映像などで、分かりやすく解説してくれます。

本庁舎の2階は非公開エリアですが、ガイドツアーに参加すると見学できます。
ここはコンクリート製で建てられ、壁の厚さは30cm、天井の高さは4mもあるんですって。
シャンデリアやセントラルヒーティング(中央暖房)、水洗トイレが設置されていて、当時としてはとても高い技術が使われていました。
親子で謎解きが楽しい
鹿島海軍航空隊跡では、戦争を知らない世代でも興味が持てるような、見学方法を取り入れています。
実はアトラクション的な部分が、たくさんあるんですよ(*^^*)
見学の受付を済ませたら、渡されるのはパンフレットと問題用紙!

もちろん大人にもね!
施設を見学しながら、その中に隠された謎を解いていく…。
楽しみながら、戦争について自然に学べる仕掛けになっているんですね(*^^*)
実際に使われていた設備の一部も見学できるので、子どもの印象に残ったようです。
親子で戦争や平和について話し合う、良いきっかけになるかもしれません。
鹿島海軍航空隊跡の駐車場や料金は?

鹿島海軍航空隊跡の駐車場は、自動車車庫の裏にあります。
大山湖畔公園 『鹿島海軍航空隊跡』 | 茨城県稲敷郡美浦村大山2014-8 |
駐車場 | 無料(約60台) |
大型バス専用駐車場 | 最大3台 |
公共交通機関 | 土浦駅(西口) →「JRバス関東」江戸崎 →谷津入バス停下車 →タクシーで10分 |
ペットの同伴はできないので、お気を付けくださいね。

盲導犬や介助犬はOKです
自動車車庫内で、見学の受付をします。

通常入園料金 ※予約不要 | 大人(18歳以上) 800円 小人(小学生~高校生) 300円 |
団体割引入園料 ※予約必須 | 大人(18歳以上) 500円 小人(小学生~高校生) 200円 |
鹿島海軍航空隊跡では、開園日の10時、14時にガイドツアーを実施しています。
追加料金なしで参加できるので、入園チケットのみでOK。
普段は入れない施設の一部を、ガイドさんが解説しながら案内してくれます。
所要時間は、一時間くらいかな。

参加する人いっぱいいた

自動車車庫内には、『ゴジラ-1.0』のほかにも、さまざまな作品の展示がされています。

実際に体験ができるものも(*’▽’)
トイレは自動車車庫に併設されていますが、有料エリアには設置されていないので、お気を付けを!
鹿島海軍航空隊跡で食事や休憩はできる?

鹿島海軍航空隊跡の自動車車庫内に、キッチンカーが出店しています。
メニューには、地元・美浦村や、茨城県産の食材が使われているとか。

週末カフェだって
自動車車庫内は、テーブルやイスが完備されているので、休憩はもちろん食事もできます。
広いので、座れないってことはないんじゃないかな(*’▽’)?

フードコートみたいだった

この日のメニューは『霞ヶ浦カレー』と『おでん盛り』の2つでした。

おでん絶品!
霞ヶ浦カレーは中辛かな?量は多めです。
小学生の息子は完食。
でも小さなお子さんは、食事を持参した方がいいかもしれません。
自動販売機が見当たらなかったので、飲み物の準備もおすすめします(*^^*)

食事・ガイドツアー含めて
3時間くらい滞在したよ!
映画『ゴジラ-1.0』のあらすじ
映画『ゴジラ-1.0』は、戦争ですべてを失った日本が舞台です。
突如として現れた、謎の巨大怪獣「ゴジラ」によって、復興を目指していた人々の生活は一変。
破壊されていく街、恐怖に怯える市民…。
圧倒的な力で破壊を繰り返すゴジラに、政府や科学者たちは、立ち向かう術を必死に探ります。
迫力ある映像や、緊張感あふれる展開に、目が離せません(*’▽’)

ゴジラも撮影のために
霞ヶ浦を泳いだ?

映画を観てから行くと
面白いかもしれませんね
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まとめ
映画『ゴジラ-1.0』のロケ地として、話題となった鹿島海軍航空隊跡。
残された空の遺跡として、大人も子どもも楽しみながら、戦争の歴史を自然に学べます。
映画をきっかけに訪れるのも良し、親子で歴史に触れる時間を作るのも良し。
ぜひ一度、足を運んでみてくださいね(*^^*)
大山湖畔公園 『鹿島海軍航空隊跡』 | 茨城県稲敷郡美浦村大山2014-8 |
駐車場 | 無料(約60台) |
大型バス専用駐車場 | 最大3台 |
公共交通機関 | 土浦駅(西口) →「JRバス関東」江戸崎 →谷津入バス停下車 →タクシーで10分 |
